2015年04月02日

国連安保理、ボコ・ハラム ナイジェリアから周辺国へ拡大

西アフリカのナイジェリア北東部のイスラム過激派ボコ・ハラムについて、チャンバス国連事務総長特別代表(西アフリカ担当)は3月30日、国連安全保障理事会に情勢報告した。ナイジェリアでの勢いは衰える一方、周辺国への攻撃を強化し、カメルーンやチャド、ニジェールが「深刻な人道、人権への影響に直面している」と指摘。市民虐殺のほか、子供を自爆テロに使う事例などが相次いでいると訴えた。

特別代表によると、ボコ・ハラムは今年初め、ナイジェリア北東部3州で計約20の行政区域を支配。ナイジェリアや周辺国で150万人が家を追われた。だが、チャドなど多国籍部隊の軍事介入を受け、現在はボルノ州のわずかな区域を掌握しているのみ。大統領選ではボコ・ハラムによる攻撃が一部で報告されたが、投票全体への影響はなかった。

一方で特別代表は、ボコ・ハラムが、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に忠誠を誓ったことに着目。IS同様、イスラム国家樹立を目指し「ナイジェリア国境を越えた(勢力拡大の)意図があるのは明らか」と懸念を表明した。

カメルーンでは、ボコ・ハラムによる市民の無差別殺害や、女性や少女の誘拐、戦闘への参加を拒んだ男性らに対する「組織的な射殺、虐殺」を確認。ニジェールでは、子供を「戦闘員や自爆要員」として徴用していた。

カン事務次長補(人道担当)も安保理に報告し、ボコ・ハラムがナイジェリアと周辺国で昨年以降に殺害した市民は7300人以上、今年だけで約1000人に上ることを明らかにした。

毎日新聞 2015年4月1日
posted by terrorism at 08:35| Comment(0) | ニュース
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: